大吉祥寺.pmに初めて参加しました!

大吉祥寺.pmに参加しました!

大吉祥寺.pmに参加しました! 私はPerlを書いたことがなく、Perl Mongerではなかったのですが、タイムテーブルにとても興味がある話題がいくつもあったので参加してみることにしました!

飲食店経営の話から、ドメインモデリングの話まで、本当に幅広いテーマを聞くことができてとてもよかったです。

各セッションについて

基調講演:「生存者バイアスナイト」後夜祭

X スライド

ご自身の黒歴史の紹介という形で、大西さんのこれまでの歩みについてのお話。Perfumeのファンサイトを運営し、公式にも認知されていた話や、アルバイトしていた中古ゲームショップをオーナーから買い取って業績を改善した話。はてなを立ち上げた時の話など、目から鱗のお話をたくさん聞くことができた。 私も今キャリアの転換点にある中で、新しい環境を楽しみながら、先には素晴らしい世界が広がっていると信じながら頑張りたいと思いました。

多様性の時代を生き抜くキャリアプラニング by 米久保 剛

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10年ほど前に比べて、現在のエンジニアのキャリアラダーというのはとても複雑で、予測ができないというお話から、ゴールデンサークルの考え方を自分のキャリアの考え方に応用するというお話だった。 また、ロールを早期に固定してしまうのはリスクとなり、さまざまなロールを経験しながら自分の能力を獲得することが大切だというお話をされていた。 ドラクエで転職をしながら能力のボトムアップをしていくたとえがとてもしっくりきた。

また、評価されることを目的とした時に、プレゼンスを発揮する(=一目置かれる)ということが大切だともおっしゃっていて、社外カンファレンスへの登壇や、社内勉強会などを通して、素晴らしい技術力や成果を埋もれさせないことを意識することが大切だとおっしゃっていた。

思ったこと

私のことと照らし合わせた時、いろいろつまみ食いをしながらあまりひとつのことに軸足を置くことができていないことに焦りを覚えていましたが、色々なことに挑戦できている自分のことを少し評価してあげてもいいかなと思うことができました。 また、今年は初めて社外発表をしたので、プレゼンスを発揮するために今後も社外の登壇などに積極的に取り組んでいきたいと思いました!

開発部に不満を持っていたCSがエンジニアにジョブチェンしてわかった「勝手に諦めない」ことの大切さ by さくらい

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さくらいさんがCSからエンジニアにジョブチェンし、CSの時に思っていたエンジニアへの不満の正体を解き明かしていくというお話。 CSとエンジニア両方を経験されているさくらいさんだからこその知見をたくさん紹介いただいて、とても参考になった。 エンジニアとCS、ともにプロダクトをよくしたいという気持ちは同じ。しかし、それぞれの立場で見えている部分に差があるため、その間に軋轢が生まれてしまう。諦めずに、お互いの立場になって考えて、根気よくコミュニケーションをとっていくことによって、その差を埋め、より良いプロダクトを作っていけるのでは!というお話だった。

思ったこと

言われてハッとすることがとても多かったです。ちゃんとCSの求めている情報や、仕事を推測しながらコミュニケーションができていたかどうか、今一度意識して仕事していこうと思いました。 「コミュニケーションとは自分が話したいことを話す場ではない」 部屋に刻もう

君たちはどうコードをレビューする (される) か by うたがわきき

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コードレビューの目的から、行い方、心構えについてのお話。 コードレビューの目的として、コードの品質を保つことと、知見を共有することが挙げられていた。以上のことを目的とした時に、「チームの歴の長いメンバーが書いたコードだからOK!」みたいなことをやめよう、だったり、「しょうもないと思われることを恐れて質問しない」などはやめましょうというお話だった。 また、LGTMというのは、完璧!という意味ではなく、「良さそう」という意味だそう。もし何かを見逃してしまっていたとしても、チームで責任を持って対応するような文化がいいよね。

思ったこと

本当に開発中に感じる「あるある」だなぁと思うことがたくさん紹介されていました。特に「年長者の実装した部分だから大丈夫かな」というバイアスについて改めて認識しました。 自分はこれから新しい環境でやらせていただくことになりますが、コードレビューの目的を意識しながら、しょうもないと思う質問も物怖じせずやっていきたいと思いました。

組織のスケーリングと持続性 by 常松祐一

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数人で開発を行い、アイデアを形にして、PMFを目指す!プロダクトがある程度軌道に乗った時に、さらに機能開発を増やしていくために人を増やす(=スケールアウト)。人が増えることによって、生み出す価値が増えるかというと、残念ながら線形で増えていくものではない。増えた人をどのようにチーム分けして行なっていくのが良いのかというお話。 チームトポロジーの考え方や、Rettyでのチームの分け方について紹介いただいた。 また、「エンジニアが事業に貢献する」とは?というお話の中で、事業に貢献するために、エンジニアは技術の専門家として会社の数字、競合の動向やユーザーの期待など、プロダクトに関する指標を深く理解することが必要だとおっしゃっていた。これらの情報は、営業の方やお客さんに聞くだけで手に入るものではなく、能動的にさまざまなところから(ミーティングの議事録などからも)集めていく必要があると説明されていた。

思ったこと

私は一人のエンジニアとして事業貢献ができているのか、言われたことだけをやるだけになっていないか、事業について深い洞察を持っているか、あまり自信を持って「はい」とは言えないと感じました。お客さんに価値を届けられるか、能動的に情報を得ながら開発に携わることを意識しようと思いました。 発表の中で紹介されていた、スケールアウトの逆回転のお話が、まさに自分の身近に起きていることでとても心が痛かったです。。。

Linuxコンテナの歴史を追うとコンテナの仕組みがわかる by TenForward

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「コンテナとは?」という話から、コンテナ技術のための周辺技術の発展の歴史についての紹介を通して、コンテナの仕組みについて紹介されていた。 コンテナは実は単なるプロセスであることや、ファイルシステムやネットワーク、コンピューティングリソースの隔離によって仮想的な環境を作っていることをとてもわかりやすく解説していただいた。

思ったこと

普段開発の中で使わない日のないコンテナ技術について、自分は何も知らなかったことを知りました。自分は中の仕組みを知らずに、dockerコマンドで魔術のようにコンテナを扱うことができていましたが、その背景となる技術について知ることができて嬉しかったです! とても興味ある分野なので、今後ももっと深掘りして勉強していきたいと思いました。

デジタルデザインのこれまでとこれから by yumemi

X fortee

ここ10年の流行しているフロントエンドのデザインツールやフレームワークの変遷の振り返りのお話。 フロントエンドのお話のみならず、コロナ流行時のリモート会議ツールやオンラインで仕事をするツール(miroやfigma)の隆盛についてもお話しされていた。

思ったこと

ポケモンgoって、、もう8年前なんですね。。。なんか、もう少し最近のことだと思っておりました。私はあまりフロント技術について詳しくなかったので、「そんな時代があったのかぁ」ととても勉強になりました!

僕のキャリアとワインと鍋 by すてぃお

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ワインと鍋のオーナーであるすてぃおさんによる、「ワインと鍋」の創業に至った経緯や、飲食店経営のノウハウについてのお話。 飲食店経営という、全く私に馴染みのなかった話題について、とても理解が深まった。 また、飲食店経営とソフトウェアエンジニアリングの共通点についても考察されていた。

思ったこと

飲食店経営とソフトウェアエンジニアリングの間の関係について、とても合点がいくお話を聞くことができた。飲食店経営は、チームで飲食店を作り上げ、飲食店を利用するお客さんに価値を与えるのに対して、ソフトウェアエンジニアリングは、チームでサービスを作り上げ、サービスを利用するお客さんに価値を提供する。その共通点にとても感動した。 やはり、人が集まって仕事をする時、良いチーム作りのノウハウはどの分野においても重要視されるもので、その根本的な考え方はさまざまな分野で用いられるものだと改めて感じた。

ドメインモデリングの現在地点 by kawasima

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エリックエヴァンスのドメイン駆動設計の書籍は、刊行から13年が経った今でもその考え方は人々を動かし、度々Xでも議論が白熱している。しかし、その根本の概念となっている「複雑性」と「ビジネスロジック」について正しく定義されているのか、というお話から始まり、現代の文脈で「複雑性」と「ドメインロジック」について再び考え、再定義を行うというお話だった。

思ったこと

ドメイン駆動設計の勘所について学び、今までも自分で試行錯誤しながら設計について学んできましたが、「複雑性とは」だったり「ビジネスロジックとは」という質問に対して、言われてみると自分は正しく答えられないことにハッとさせられました。特に「ビジネスロジックとは、ビジネスロジックではない部分じゃない部分をビジネスロジックと呼んでいる」というお話は自分も「DBやフロントとのやりとりじゃない部分をビジネスロジック」と以前説明していたこともあり、まさにドンピシャで今回の話題である「ビジネスロジックがなんだかわかっていない」典型だったことに少し恥ずかしく感じました。 お話の中で、 ユーザー入力などの外部からの値をvalidationして正しい値を保証するレイヤーである「unvalid layer」と、 unvalid layerによって値を渡され、正しい値であることを保証されているレイヤーである「valid layer」を分割することに旨みがある という、Always Valid Domain Modelという考え方について紹介されていて、私がプログラム書くときになんとなく意識していたものに名前がついていることを知りました。

メモが追いつかず、肝心の部分である「複雑性」と「ビジネスロジック」の説明はまだ自分の中に落とし込めていないので、スライドが公開され次第、もう一度ゆっくり噛み砕いてみようと思いました。

僕はまだ見ぬ誰かを動かすために登壇をする。 by ナカミチ

X fortee スライド

思ったこと

私も今年の初め、社外のイベントで登壇を初めて行いました。資料準備や発表の練習をしていく中で、「こんな話誰が聞きたいんだろう」と思うこともたくさんありましたが、実際に発表を終え、イベントの後に発表についてコメントをいただいたり、発表したことを認知してくれた方とお話して強い幸福感を感じたことを思い出しました。 それからは、まだ社外での登壇はしていませんでしたが、僕も、まだ見ぬ誰かを動かすために、登壇をたくさんしていこうと強く感じました。 アリストテレスアドラーショーペンハウアーによる幸福についての考察と登壇の関係や、勇気についてのお話がとても印象に残りました。 スライドが公開され次第、もう一度熟読したいです!!

最後に

大吉祥寺.pmに初めて参加し、レポートとして残しました。 大吉祥寺.pmは、私が今まで参加したどのカンファレンスよりもテーマがごった煮で、今まで出会うことのできなかったテーマについて出会うことができました。 元々興味あったものと、参加することで興味を引き立てられるもの。この両方が混在していることが、とても新鮮でまたぜひ参加したいです!!